新たにエステサロンを開業する際、まず行わなければならないのが宣伝と集客です。
多くのお店がクーポンサイトを使うことで周知し、関心を持ってもらう方法を取っていますが、その利点や注意点について改めて確認していきましょう。
クーポンサイトで自身のサロンを宣伝するメリット
まずは個人サロンがクーポンサイトを利用するメリットから解説していきます。
目に留まりやすくなり集客率アップ
個人サロンのHPを作成しても、検索の上位に表示されるのには技術がいります。
元々それなりに知名度が高いクーポンサイトに自身のお店を掲載すれば、少ない労力で多くのかたの知ってもらうことが可能です。
といっても、エステサロンは競合店も多いことから、必ずしもそれが集客に直結するわけではありません。
しかし、多くのかたの目に触れ認知度を上げられることで、その可能性が高くなる手段です。
お店のHP以外からも予約が可能になる
クーポンサイトではエステサロンの写真やサービス内容、価格とともに、予約方法や連絡先なども掲載されます。
このサイト内で興味を持った利用者が直接お店に予約を入れられるようになるため、利便性も向上するのが魅力です。
個人サロンのHPに辿り着くことができなかった潜在的なお客様を、呼び寄せることが可能になります。
クーポンサイトを使った宣伝を行うデメリット
つづいてデメリット。
掲載させるにはそれなりの費用が必要
当然ですが、クーポンサイトに自身のお店を掲載、維持するには費用が掛かります。
さらに掲載費とは別途、クーポンサイトを経由した予約が入るたびに手数料が発生するため、かなりコストがかかる点は否めません。
多くの広告費をかけられる大手サロンに対抗しにくい
一般的に、クーポンサイト内の検索順位は、多くの広告費をかけるほど上位になります。
そのため、元々資金力のある大手エステサロンのほうが目立ちますし、小さな個人サロンは下位に押しやられがちです。
競合店に負けないように、かつ集客率を上げるためには相応の経費が必要となるでしょう。
割引クーポンのみを目的とした利用者が多い
お客様にとってのクーポンサイトのメリットは、クーポンを活用することで通常料金よりも安くサービスを受けられること。
そのため、お店の良し悪しだけではなく、単純にクーポン価格だけ見て選ぶかたが多く、サイト経由のお客様は1回のみの利用で、次に繋がりにくいという問題もあります。
2回目以降の利用は割高に感じてしまう
クーポンを使った割引価格やサービスは確かにお得です。これがきっかけでサロンを利用したかたの中には、引き続き常連となってくれるかたも出てくるでしょう。
しかし、集客を目的としたクーポンの多くが、初回利用者のみを対象としたものになります。リピーターは使うことができないため、通常料金も割高と感じやすくなるのです。
リピーターを対象としたクーポンを発行したとして、もちろん割引した分はお店の負担になることから、頻繁な配布は難しいでしょう。
集客に繋がらなかった場合はかなりの赤字
クーポンサイトへの掲載は、確かにかなり高い宣伝効果が見込めます。
しかし、掲載のための費用、検索を有利にするための広告費、クーポン割引分のお店側の負担などをトータルすると、必要経費はかなりのものです。
宣伝が功を奏して集客がアップすれば、その分を十分にカバーすることが可能ですが、必ずしも利益として結果を出せるわけではありません。
効果が表れなかった場合には大幅な赤字になります。
クーポンサイトを活用せずに集客する手段はある?
無料で使えるSNSで積極的に宣伝
昨今、さまざまなお店が宣伝のためにTwitterやinstagram、FacebookなどのSNSを活用しています。
こうしたSNSの大きなメリットは基本無料で使えること。そのため、経費を抑えられるのもメリットです。
自身が経営するエステサロンのメインターゲットを考慮した上でツールを選択し、関心を持ってもらえるように積極的に宣伝を行っていきましょう。
お店のホームページを魅力的に育成
エステサロンのHPは、そのお店にとっての窓口です。
集客の点から見ればクーポンサイトはメリットが豊富ですが、長期的な視点で考えると、長くお店の受付窓口であり続けるHPを魅力的に作っていくほうが、利用者にも関心を持ってもらいやすくなります。
HPに訪問した際に写真やサービス内容、価格などをわかりやすく、興味を持ってもらえるように宣伝すると自然にアクセスも増えますし、SEOにも強くなることから多くのかたの目に触れるようになるでしょう。
結果的には、費用をかけてクーポンサイトに掲載し続けていくよりも効率的な集客が可能になります。

クーポンサイトの特徴を理解して個人サロンの集客に役立てよう
クーポンサイトは個人サロンの認知度アップに便利ですし、クーポンを利用したお客様の集客にも有効です。
一方で費用負担も大きい上に、広告費がかかる関係上、大手サロンと比較すると個人サイトは不利な部分もあります。
もちろん、SNSや自身のHPでの宣伝も重要です。
さまざまな戦略を考慮した上で集客活動を行っていきましょう。